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クオンタイズについて

クオンタイズ(Quantize) とは?

直訳すれば「量子化」。音楽における連続的な時間を微少な単位に区切って扱うことが時間を量子化するということである。実際には、シーケンスソフトにおいて発音タイミングを指定された音符の種類によって強制的にジャストのタイミングへ移動させるタイミング補正の機能としてよく使われる。最近のシーケンスソフトでは完璧にジャストの位置に強制移動させるのではなく、その強さをパーセントで設定したり、またクォンタイズのかかる範囲を、どのくらいずれている音符に対してかけるかを設定することがでる。またもっとも新しいのはグルーブ・クォンタイズで、独特のノリをあらかじめ登録しておいて、その情報を元にクォンタイズをかけることができる。通常の8ビートを4ビートやシャッフルのリズムで用いられる3連のリズムに変換してしまうスイング・クオンタイズも便利。(出典: Weblio)

クォンタイズ設定でメトロノームに合わせたリズムで演奏することは可能ですが、これでは機械的な演奏になってしまいます。そこで、クォンタイズ設定を上手く使うことで人が生演奏しているような微妙なズレ、グルーヴやノリが生まれます。

正解といわれる設定はありません。耳で聞いて心地よい、ノリにすることが重要です。

あえて拍子にはめないリズムスタイル

「J・ディラがMPC3000に与えた人間らしさ」

日本語字幕の設定ができます。

MPC3000 が生み出す独特のノリは当初は機械的なバグでした。これが独特の味となり、今でも世界中でMPCが愛されています。

KREVA氏による解説

TBSラジオ 「アフター6ジャンクション」2018年7月30日放送回にKREVA氏がゲスト出演。MPC3000の「ノリと鳴り」について熱弁。さらにMPC3000 / MPC4000のノリについて数字で解剖。再放送を試聴することできます。29:20~からノリについての解説。

BudaMunk氏のインタビュー

「ISSUGIくんが、俺のビートは一個一個の音がそれぞれ違う動きをしてるって言ってたんですが、俺のビートはたぶんそれによって全体のグルーヴが生まれてると思います。例えばドラムがスウィングしているとか。BPMが速い曲だと音が詰まるからクオンタイズされていてもグルーヴが出るんですけど、BPMが遅い曲だとクオンタイズされているとグルーヴは上手く出ないですね。BPMが遅ければ遅いほどグルーヴを出すのは難しい。だから、遅い曲で速い曲と同じぐらいのスウィング感を出すことがグルーヴを生み出す秘訣ですね」

- BUDAMUNK / CD Journal インタビュー

独特なスウィングしたドラムが特徴のBUDAMUNK氏。

基本的な使い方

ドラムを録音する場合、メトロノームに合わせてドラムを打ち込みますが、正確なタイミングからズレてしまいます。しかし、クォンタイズ機能はズレを正確なリズム位置に補正できるになっています。MPCシリーズでは、T.C. (Timing Correctの略)と表示されます。

設定では、1/8 (8分音符)、1/16 (16部音符)、1/32 (32部音符)、さらに(3)と付くものは3連符を意味します。MPC4000では1/64まで設定可能です。

応用編

クォンタイズ機能は正確なリズムを補正する機能ですが、全ての音が完全に合っていると不自然に聴こえてしまう為、意図的にズレを生むこともできます。

MPCシリーズでは、Swingと表示されます。これは○○%で設定ができます。

「SHIFT Timing 」では、ズレ方を調整できます。EARLIER (早くする) / LATER (遅くする)

検証

メトロノームと正確なタイミング、クオンタイズ機能OFF、クオンタイズ50%~75%を聞き比べてみましょう。

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