top of page

【MPC2500SEレビュー】最低限の機能。今ドキじゃない。それが魅力。【弱点あり】

更新日:2022年2月13日


MPC2500は通常モデルも持っているから2台目。

実はこの機材は3年前に友人に売却、時を経て先月とある理由で買いなおして戻ってきたところ。

では、改めて紹介しようと思う。


スペシャルエディション、略してSE。

2010年発売、新品価格 約15万で台数限定のモデル。日本は120台の限定との噂。


MPC1000 、MPC2500、MPC5000は、これらはほぼ同等の機能だと思っていいので購入を検討している人はこの記事を参考にしてほしい。


Forty Fourです。Twitterもやってます。

 
この記事の目次
1.基本的な機能と特徴
2.出来ること、できないこと
3.中途半端になんでもできる
4.通常版とスペシャルエディションは何が違うのか
 
1.基本的な機能と特徴

MPC2500の特徴は下記。


・フルサイズのパッド

・RAM 128MB

・HDD搭載できる

・CFカード対応

・エフェクト搭載


MPCに求める要素を抑えている。

むしろこれが最低限の装備であると考えている。実際そこそこ売れたんじゃないかと。


かれこれ5年以上使ってるんだけど、パッドの大きさと筐体の安定性で叩くのにはちょうどいい。ただし、メモリの問題でビートライブでギリギリ程度のスペックと、パソコンとの連動は手間がかかる。

つまり、MPCを使ったことがあるって中級~上級者向けの人を選ぶモデルだと思ってほしい。


MPC2500できること・できないこと

で、じゃあこのMPC2500で何ができるの?ってのが一番気になるポイントだと思うんだけど、使い方とやりたいことがわかってればマジで何でもできる。

基本的なMPCシリーズのいい所だけ抑えた機種だから、まずこの世代までできる部分は全てできる。

MPC2000、MPC2000XL、MPC1000、MPC500、これらでできることはほぼできる。

(MPC60、MPC3000、MPC4000、MPC5000は例外かも。)


できることは下記。

・レコードやCD、iPhoneからサンプリング

・インプットスルー機能

・プログラムファイルの互換性


クラシックな使い方としてレコードからサンプリングもできれば、iPhone繋いでもいい。

インプットスルー機能で楽器繋いで再生しながらドラム叩くとかは可能。


できないことは下記。

・パソコンのMPCソフトウェア連動

・Wi-Fi接続

・USBメモリ


要するにパソコンで作ったデータをMPC2500に入れるには、

①MPC25000をUSB TypeBケーブルで接続する

②コンパクトフラッシュリーダーを使う

どちらかで移行させることはできるけど、一手間かかるわけですよ。

DAW やら 人様のサンプル使うことがあれば、やっぱり最新シリーズがいい。

ここが今ドキじゃないって感じ。


通常版とスペシャルエディションの違い

要するに、ほぼ外観だけ違うって思ってもらえればOK。


通常版のブラックは下記はオプションパーツで別売りだった。

・RAM128MB

・CDドライブ

・HDDドライブ


この3点が標準装備になっているよって点では機能性でもちょっと優れている。


ただし、通常版を中古市場で買うとだいたい入ってたりする。

逆にオプションパーツ入ってない通常版を中古で買わないほうがいい。

パーツがもう廃盤で手に入りにくいからね。


あとはサンプル音源が詰まったオマケCDが付いてくるってだけで外観がほぼ全て。

MPC LIVEIIとかMPC ONEのカラーリングよりちょっと手の込んだパーツ違いの差があるから、魅力的に見えるよね。


具体的にどこが違うか、見ていくと

本体のカラーはホワイトになっていて、車のボディーみたいにクリア塗装がしているからツヤっぽい仕上げになってる。

バックパネル(電源ケーブルとかオーディオケーブルの差込口あるとこ)までちゃんとホワイトだから、ボディー乗せ換えてもホワイトは残る。


ちなみに通常版のボディーは鉄板で黒の薄い塗装だから、爪が当たって塗装が剥がれると、すぐ錆びるから要注意。むしろ、塗装薄すぎて経年で錆びる。

MPC5000もそうなんだけど、なぜ塗装をケチったのか不明。


液晶のバックライトはブルーで、文字色は白。

本体との色を考えれば相性いいけど、販売時は「コントラストがはっきりしてて、見やすいモニター」って売り文句だった。

別に通常版のグリーンより見やすいかどうかっていうと微妙。


サイドパネルはカーボン調になってるんだけど、本体色とのアクセントにちょうどいい。

もちろん本物のカーボンではなく、プラスチックだから強度はない。


中古市場で買う必要があるか。

正直、機能的に向いている人は今は少ない。

これからMPC買いますって人には、まずオススメしない。

使いこなせない可能性が高くて、中古のMPC Liveと値段は変わらない。

何度も言うけど、初心者はMPC Live2かMPC Xどっちかを新品で買った方がいい。

妥協して中古のMPC Live無印。


どんな人が向いているかっていうと。

MPC2500を熟知してる、このデザインが好きな人、単純なコレクター。

スタンドアローンがいい、パソコンがなくてもいいって人。

どちらかっていうと曲を作るよりも、ガンガン叩いてパフォーマンスしたいって人向け。

いわばAraab MUZIKモデルと言っても過言じゃない。

手前側だけがスペシャルエディション。バックパネルが白い。


2022年2月時点でもMPC2500を使っている様子。

ガシガシ叩くにはファットパッドが必須。LED変更をしたり、ノブを変えたり。

その改造はいつかのブログで。では、また次回。



追記、スペアのツマミを迷彩柄に塗装していた。なぜ迷彩なのか不明。


bottom of page